離婚することは、昔のように恥ずかしいことではなく、人生をリセットして前向きに歩き出すための手段と考える方が増えています。

約９割の方は、裁判所のお世話にならずに、本人同士で「協議離婚」をしているのですが、その方達が、ちゃんと自分の権利を実現できているかというと・・・？

離婚を考えると、まず、別居する方が多いですよね。

でも、収入が少ない奥さんなどは、「お金がなくて別居もできないよ！」となるでしょう。

実は！別居中のご主人から、生活費をもらえます！（これを「婚姻費用」、通称「コンピ」といいます。）結婚中は(仲が悪くても)「扶養義務」というのがあるからです。

金額は、例えば【夫：会社員で年収550万円】【妻：専業主婦】【２歳の子供が１人】の場合、月額10～12万円くらい。
これが、あると無いとでは大違い！離婚の話し合いが長引いて半年かかったら、合計60～72万円にもなるんですから！

ちなみに、【夫：会社員で年収400万円】【妻：パートで年収75万円】【子供なし】の場合4～6万円くらい、【夫：自営業で年収650万円】【妻：専業主婦】【子供は10歳と15歳】の場合18～20万円くらいになります！！

このように、年収や家族構成によって、結構な違いがでます。

これを払う方は辛いですが、同居していたときにも家族を養うためにはやっぱりそれくらいの生活費はかかっていたのですから、実はそれほど損ではないのです。

あなたのご家庭に当てはめたら、コンピは幾らになるでしょう？？

さて、コンピで生活を安定させたら、いよいよ腰を据えて離婚の話し合いへ進みます。
慰謝料、財産分与、子供がいれば親権と養育費、そして将来に備えて年金分割…。

大丈夫です！

このコラムを読んでいただければ、次のような質問にもスラスラ答えられるようになります！

・慰謝料の相場ってあるの？
・ご主人名義の財産を奥さんが半分もらえる！？
・裁判で離婚が認められないことってあるの？
・子供の親権ってどうやって決めるの？
・親権をとれなかったら、もう子供には会えないの？
・養育費って幾らぐらいなの？
・年金分割って何？
・離婚条件を決めずに離婚してしまったら、もう権利はなくなるの？

監修：弁護士 喜多英博
（横浜弁護士会所属）
日本大通り法律事務所
横浜市中区日本大通18
ＫＲＣビルディング5F

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