離婚するとき、小さいお子さんがいると躊躇する方が多いのですが、それでも離婚に踏み切るとき、子供をどちらが育てるのかというのが大問題になります。
これが今回のテーマ「親権」です。
一般的に、女性の言い分は「子供にはママが必要なのよ!今まで子育てしてきたのは私なのよ!」というもの。
男性の言い分は「俺だって家事や子育ては出来る。実家のバックアップもある。経済力のない妻に子供は任せられない!子供にはパパだって必要なんだ!」というもの。
どちらも「なるほど」ですよね。
裁判所のキーワードは「子供の福祉」。要するに「子供のためにはどっちがいいの?」という発想です。
結論的には、特に子供が幼い時期に離婚すると、家庭裁判所は、ほとんどのケースで母親を親権者にします。
男性からすると、子供を奪われ、養育費をとられ、子供には月に1回くらいしか会えない・・・。
この点では、現実は不平等です。
では、常に親権者はママなのか??
いえいえ。
まず、女性が別居して家を出るとき、子供を置いて出て行ってしまうと不利になります。
さらに、パパが、ある程度の期間、問題なく子育てをしたという実績が積み重ねられると、親権者はパパになりやすくなります。
家庭裁判所は、子供が平穏に暮らしている環境を敢えて壊してまで親権者を変えようとはしません。
ただでさえ両親が離婚して傷ついている子供を、あちこち引越しさせたり環境を変えるのは可哀想ですからね。。。
ですから、どうしても親権をとりたい方は「絶対に子供を手元から離さないで!!」
監修:弁護士 喜多英博
(横浜弁護士会所属)
日本大通り法律事務所
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